後味の悪さが残る。
いつまでも考えてしまうのは、それだけ印象に残ったということ?
5話はどれも、学校、地域、職場、家庭での女性たちの立場を、心の内を鮮やかに深く描いている。どれも心理描写が繊細、そこまで掘り下げて見せるのかと驚きと怖さを感じながら読む。
自分や身近な人の中にもあるかもしれない感情、身近に起こり得るかもしれない話。だから怖い。
4話『芹葉大学の夢と殺人』では、こういう男性から離れられない主人公に痛みを感じながら、そういう心理が働くのかと衝撃を受けた。
辻村さん、凄すぎて怖いです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年6月19日
- 読了日 : 2020年6月10日
- 本棚登録日 : 2020年6月7日
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