順調にクイーン国名シリーズを読破中。
こいつは3作目。
――よかった!
『エジプト十字架』と甲乙付け難い出来栄え。
『アクロイド殺し』や『皇帝のかぎ煙草入れ』なんかと同じく、現代でも色褪せない名作だと思う。
オランダ記念病院で殺人が起きて、エラリイやクイーン警視が捜査するといういつも通りの構成。
もちろん「読者への挑戦」もある。今回はロジックが比較的容易で、犯人が指摘できた。満足。
クイーン(作者の方)の筆が上手いのか、訳者がいいのか、毎回思うがクイーン(作者の方)の文章は他の古典に比べると非常に読みやすい。
登下校の時間を中心に苦もなく読み終えられた。
5をつけるか迷ったが、多少論理に甘い部分も見られるので(古典だし仕方がないとは思うが)、微妙なところで評価4。
次は『ギリシア棺』かな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
蝉丸
- 感想投稿日 : 2010年5月1日
- 読了日 : 2010年5月1日
- 本棚登録日 : 2010年5月1日
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