新装版 風雪の檻 獄医立花登手控え(二) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2002年12月13日発売)
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感想 : 24
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「獄医立花登手控えシリーズ」全四巻の第二巻です。
何度目かの再読です。新装版では無く、昭和58年の講談社文庫の第一刷。本は崩壊寸前です。
主人公の登は牢医という仕事にもすっかり慣れ、時には与力にも強く抗議するまでになっています。また、蓮っ葉だった従姉妹のおちえは事件に巻き込まれた(前巻)事に反省したのか、次第に落ち着いてきます。なんと、これまで呼び捨てにしてたのが「登兄さん」と呼ぶようになり、登もまんざらでは無いようです。
登と共に鴨居柔術道場の三羽烏の一人である新谷弥助の行状不良を背景にして、牢内の罪人たちの話を聞き、例によっておせっかいにも首を突っ込み、事件を解決して行く連作短編です。
丁度、2016年にリメイクされたNHKドラマが再放送されていて、家内と話になっりました。知りませんでしたが、家内もこの小説が好きで何度も再読したとの事。珍しい事も有るものです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史・時代
感想投稿日 : 2021年5月3日
読了日 : 2021年5月2日
本棚登録日 : 2021年5月3日

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