在日コリアン一世の父親の一生を、その没後に娘が追跡して行く物語。
なんか乗れませんでした。理由は二つ。
主人公の父親が魅力が無いのです。家族への愛情は有りながらもそれをに出さず、政治(民主化運動)の世界に没入し、家族を顧みていない。一方で亡くなった同志の家族には優しさ表に出して接している。
も一つは韓国の近世史に対する私の知識不足。物語の中でも説明がないので、なぜそこまで父親が民主化運動にのめり込むのかその背景が判らないのです。
著者の実体験に基づくフィクションの様です。それなら父親像をもう少し変えて、子供の知らないところで家族への愛情と政治活動との間で悩んでいた父親というような設定にしておけば、随分印象が違ったように思います。
ちなみに韓国近代史は読了後に勉強しました。1987年までは独裁や軍政が続いてたんですね。何故なのだろう?
読書状況:読み終わった
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一般
- 感想投稿日 : 2023年12月10日
- 読了日 : 2023年12月10日
- 本棚登録日 : 2023年12月10日
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