(No.13-58) ミステリっぽいホラーファンタジーかな?
内容紹介を、表紙裏から転載します。
『最高に魅力的な人物だった祖父。
幼いころぼくは、祖父が話してくれた荒唐無稽な話にわくわくして聞き入ったものだ。
だが、その祖父が何ものかの手にかかり凄惨な死をとげた。
いまわのきわに「島に行け。鳥を捜せ。彼らに何があったか伝えてくれ」ということばを残して。
そして、祖父の死の現場で、ぼくは恐ろしい怪物を見た。
ショックのあまり悪夢に襲われるようになったぼくは、医師の勧めもあり、祖父の遺言を果たすべく祖父がかつていたウェールズの小さな島に行くことにした。
だが、そこで見つけたのは、広大な廃墟となった古い屋敷だった・・・・。
アメリカで140万部突破、ニューヨークタイムズ・ベストセラーリスト52週連続ランクイン、世界35カ国で翻訳された、清新な感性で描く、奇妙な奇妙な物語。』
作者はもともと映像関係の方で何本かの短編映画で賞をとり、トラベルライターとしても活躍していますが小説はこれが初めてとのこと。
写真が好きで古写真に魅せられ、それらの写真からこの小説のアイデアがひらめいたそうです。だからこの本の写真はすべて、どこかの誰かが何十年も前に撮った写真。
ちょっと不思議なたくさんの写真が本書を飾っています。写真と小説のコラボ。
確かにこれらの写真を見ていると、なんだか中に引き込まれるような感覚に襲われます。
実はストーリーはそれほど目新しいとは思えませんでした。こういう話は今までもあったかも・・・・。
でもとても面白くて、一気に読みました。
主人公と父親、主人公と祖父、父と祖父の親子関係、さらに主人公と母親、などの家族のギクシャクした関係はとても興味深かったです。途中からそういうのがあまり関係なくなってしまった感じで、惜しいなもっと追及してくれたらなあと思いました。
ラスト、そうですかそういうことになりましたか・・・・。その後のことをいろいろ考えてしまう終わり方で、ジーンと感じました。
- 感想投稿日 : 2013年12月20日
- 本棚登録日 : 2013年12月20日
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