天平の女帝 孝謙称徳

著者 :
  • 新潮社 (2015年11月27日発売)
3.33
  • (8)
  • (10)
  • (24)
  • (4)
  • (3)
本棚登録 : 149
感想 : 25
3

この時代のお話はあまり読んだことがなかったので新鮮だった。中継ぎとしての女帝でなく皇太子として立てられ、即位して孝謙天皇、重祚して称徳天皇。そのそば近く仕えた女官の目を通して描かれる女帝の物語。
頼りになる年上の男性に恋する乙女であった彼女は、大きな挫折も味わいながら、やがて男だけに政治をまかせるのでなく、女性も共に手を携えてやっていこうという理想を持つに至る。僧である道鏡を重用した女帝だが、その真の思いとは。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2022年3月11日
読了日 : 2022年3月11日
本棚登録日 : 2022年3月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする