図書館と戦争ってどう結びつくの?と思いつつ、評判がいいらしいので読んでみた。
読んでよかった、これはおもしろい!!
メディア良化委員会に狩られる本を守るため、図書館が武装して立ち上がる。しかもこれ、平和な世の中。「メディア良化法」自体、国民があまり関心を持たないうちにするっと成立していて、知らないところでじわじわと国家による言論統制が進んでいるというのは、笑えない話だと思う。
本に無関心な人には関係ないところで、本の検閲をめぐって限定された場所で熾烈な戦闘を繰り返している人たちがいる。彼らはそれが、表現の自由を、ひいては民主主義を守る戦いだと知っているから。
などと考えさせられつつ、中身は思いっきりラブコメ!
個性的なキャラにベタな恋愛の展開、少女漫画のようなんだけど、特に会話が小気味いいぐらいテンポよく、どんどん引き込まれていった。
これは作者も楽しんで書いてるな、と思ったらやっぱり、あとがきに「月9連ドラ風」とあって、納得。
久々にこんな楽しいエンタテイメントに出会った気がする。
こういうのは大人のラノベって言うのだろうか、まあなんでもいい、おもしろければそれでよし!あー楽しかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年4月28日
- 読了日 : 2012年4月27日
- 本棚登録日 : 2012年4月28日
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