- Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840233613
作品紹介・あらすじ
正義の味方、図書館を駆ける!-公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ。
感想・レビュー・書評
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好きすぎてなかなかレビューを書けなかったけど、映画化記念に。。。
とにかく、本を守るために体を張って戦う!っていう設定だけで、「まかせて!一緒に戦うわ!」という気持ちにさせられてしまう。
テンポのよい会話や、「キャラが立ってる!」という言葉をギリギリまで具現化したような登場人物や、ミリタリーな状況下での「恋愛フルスロットル♪」ぶりに軽く見られがちだけれど。。。
言論の自由、表現の自由、生き方の自由など、人がそれぞれいちばん大切にしているものを守るために、自分のやり方で戦うことへの賞賛に満ちた名作だと思います! -
「図書館の自由に関する宣言」がテーマのラブコメ?
胸キュン要素あり、何より自由に読書が出来る有り難さに気付けた1冊。
最近読書を始めた私は「図書館の自由に関する宣言」があることを知らなかった…知ることが出来て良かった。
今のこの自由に読書が出来る状況や図書館の存在に感謝! -
図書館戦争は、言わずと知れた有川浩さんの人気シリーズ、その第一作目です。
「メディア良化法」は公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる法律として昭和最終年度に制定された。
出版物の検閲に対する権限が曖昧で、時の為政者によりなんとでも解釈できる、ある意味恣意的に言論統制ができると反対派は、既存の図書館法に第四章を付け加える形で対抗する。
図書館法第四章 図書館の自由
第三十条 図書館は資料収集の自由を有する。
第三十一条 図書館は資料提供の自由を有する。
第三十二条 図書館は利用者の秘密を守る。
第三十三条 図書館は全ての不当な検閲に反対する。
第三十四条 図書館の自由が侵される時、我々は団結して、あくまで自由を守る。
そして、メディア良化法の制定から三十年が経過した、正化三十一年。
メディア良化法を根拠に作られたメディア良化委員会と、言論の自由を守る図書館との間には、武力を以て対立することもある。
図書館は武装化され、図書館は専守防衛を旨とする図書館防衛隊を配備している。
笠原郁は、図書館の図書隊員。体力、運動能力も優れた郁は女子で唯一の防衛員志望であるが、高校生の時に良化委員会の検閲から本を守ってくれた図書隊員に憧れて防衛員を目指している。
担当教官の堂上篤からは目の敵にされるほど厳しく訓練される。そして、後に女子では初の図書特殊部隊(ライブラリー・タスクフォース)に配属され、堂上やその同僚の小牧、同期のエリート手塚とともにタスクフォースでの活動が始まる……。
いやあ、破天荒で楽しいですねぇ。この作品を書くきっかけはある図書館の「図書館の自由に関する宣言」のプレートだそうですが、確かにこの宣言は勇ましいですなぁ。 -
生徒には人気のシリーズ。
中学生にはハマる内容なのだろう。
オバさんは1巻目で脱落。
「植物図鑑」同様乙女の夢満載。2019.5.2 -
読書の自由を奪われた世界。図書の検閲のために武力攻防する凄い社会が描かれているが、個性豊かな登場人物同士の会話で深刻なくらいイメージはなく楽しく読めた。
物語の世界は紙書籍の時代だけど、電子書籍が増えた現在ならば、検閲は通信遮断や消去コマンドです簡単にコントロールされそうだなと思うから、ゾッとする。 -
ハマります!
郁が素直に悩んだり、頑張ったり、間違えたり、憤ったりしてくれるので、読んでて嬉しくなります。
良化法のある世の中なんて、まっぴら御免なので、今、自分の持っている自由を正しく使える人にならなきゃな~なんて、まじめに思ったりしました。 -
ひたすらニヤニヤできる本。
面白かった。読む前から絶賛されていたので、逆にドキドキしながら手に取ったのだけど、なんのその。素晴らしかった。評判に恥じない。
軽妙なタッチだけれど、文章ひとつひとつに確実に力がある。
本が好きなひとにはたまらない設定やセリフもいい。
面白さに完敗。可愛い恋模様には、乾杯(笑) -
もし図書館が武装したら、という出オチ的ネタがこの話の全てなわけで、その出オチ的ネタで分厚い本一冊もたせようとなると相当の筆力と説得力がいるわけです。
で、本作は残念ながら筆力・説得力ともにあまりにも足りないかなと。
対立しあう二つの組織、良化委員と図書隊二つともが合法なのがわけわからないし、検閲のために武装が認められている社会で調教・凌辱もの(柴崎の言葉からしてこれらの描写は健在の様子)AVだの漫画だのがお目こぼしいただいてるのもわけわからん。
ラノベ的文章もなかなか居心地悪かったが、なんというか、最近のラノベってこんなに親切なの?ってくらい一から十まで解説してくれて(〇〇はつまりこう言いたかったのだ、~~な点が〇〇の食えないところだ、ってなにもそこまで説明してくれなくてもわかりますよ)、逆に言うと最近の読者はここまで説明しないとわからないのでしょうか。不安です。
でもやっぱり、一番許せないのは、どうしても許せないのは、たとえ本を守るためとはいえ
「図書館が武装して、人を傷つける」
ってとこですねえ。違うだろう、図書館の戦い方はそうじゃないだろう。図書館の自由宣言も、そういった意味じゃないだろうと。図書隊のメンバー誰一人そこに疑問もってないのがなんとも。登場人物全員に嫌悪感を持ちます。
一番この話のキモの部分が、どうしても納得できないので、私はこの話、嫌いですね。 -
ラノベ…なのか判らないけど読み慣れないタイプの文章のせいか、いちいち気になる点はあるものの、恋愛的にはうずうずしちゃう。
恋愛のほうの先が気になっちゃって続編も読みたいけれど、無鉄砲で感情的な主人公はあまり好きにはなれなかったな…。
まあこの性格だからこそ成り立つ部分があるのだけど。
映画化楽しみです。
映画化楽しみです。
映画化を喜んでいたのも束の間、うちの近くに上映館がないことに気づいて、イナカの悲哀をか...
映画化を喜んでいたのも束の間、うちの近くに上映館がないことに気づいて、イナカの悲哀をかみしめる私。。。
おお!またひとり同志が!と思えて、とてもうれしかったです♪
というわけで、イナカから電車にゆられ...
おお!またひとり同志が!と思えて、とてもうれしかったです♪
というわけで、イナカから電車にゆられて、6月はトカイに映画を観にいってきますね!楽しみですね~!