「第三の波」という言葉を聴くだけで福音派の方々の中には眉をひそめる方がいるかもしれないが、相手の主張をまず相手自身から聴くことが大事であろう。この本はその意味でセミクラシックな位置を占めていると思われ、福音派の人が読んでも意外に違和感がないだろう。ローザンヌ以降福音派で重んじられてきた文化命令をこの著者は重んじているのであるが、その具体的な内容には幅があるように思われる。カイペリアンはキリスト教世界観としてあくまで思想的な部分で取り組もうとするが、「第三の波」はそれを非合理的な文字通り「霊の戦い」の文脈で捉えている。慎重に取り組むべき課題であるが、決して無視できない問題提起がなされている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
神学
- 感想投稿日 : 2006年3月23日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2006年3月23日
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