後醍醐天皇 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店 (2018年4月21日発売)
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本棚登録 : 200
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建武の新政の本性は公家政治の復活ではなく、中国のような皇帝専制を目指すものであった。故に建武の中興ではなく、建武の新政である。後醍醐天皇は「今の例は昔の新儀なり、朕が新儀は未来の先例たるべし」と述べた。復活ではなく、文字通り新政を志向していた。中央集権的な皇帝専制は分権意識の強い在地領主の肌に合うものではなかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2021年10月23日
読了日 : 2021年10月23日
本棚登録日 : 2021年10月23日

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