武田邦彦のようなバカを騙すアンチ温暖化ビジネス学者ではなく、地球史を詳しく知る地質学者の丸山先生が、このような本を出したことに、ただただ驚く。
ただ内容はツッコミどころ満載で、丸山先生が本当に書いたのか微妙だけど。
丸山先生の論点は、①宇宙線量の増減→雲の量の増減→太陽光の反射の増減のほうが、二酸化炭素よりも大きな気温のドライバーになる、②宇宙線量の増減は、大気中の炭素同位体の量に影響するので、千年杉の年輪を調べれば、その年輪の時期と炭素同位体の量に相関関係があることが調べられる、というところにある。
これは非常に興味深いが、この研究の結果がどうなったのか、よくわからない。
さらに、この本を出した当時は、宇宙線量と雲の関係は仮説にすぎなかったので、丸山先生の主張はスルーされていた。最近の研究で、神戸大学の先生がその関係を立証したが、宇宙線量のほうが二酸化炭素よりも大きな気温のドライバーになるとは言っていない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
Ecology
- 感想投稿日 : 2021年12月14日
- 読了日 : 2021年12月14日
- 本棚登録日 : 2021年12月12日
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