パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない (ロマンノワール)

  • 草思社 (1995年7月1日発売)
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本棚登録 : 40
感想 : 4
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ものすごく変な話ですし、主人公が誰なのかわからなくなるくらい群像劇的ですし、逆にすがすがしくなるくらい登場人物が性に対して奔放であけすけですが、傑作だと思います。

ロマン・ポリシエではなく、ロマン・ノワールだなぁ、と思います。
解説の「ネオ・ポラールの奇蹟」はあながち間違いではないかもしれませんね(個人的にはジャン=パトリック・マンシェットのほうがそちらにふさわしい気もしますが、それは置いておくとして)。

日本の読者が感じるフレンチミステリの「変さ」を詰め込んだような作品で、好きな方は大好きでしょうね。
この読み味の「変さ」をなんとか言語化しようとするのが、個人的な課題だったりします。

最高でした!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外ミステリ
感想投稿日 : 2023年11月6日
読了日 : 2023年11月6日
本棚登録日 : 2023年11月6日

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