激動の戦時、戦後をユダヤ人として生き抜いた哲学者の思考の足跡を辿る本。
戦争により親族も故郷も失ない、失意の底に落ちるも世界がそれでも存在し続けること(イリヤ)に苦しむ。しかしそこから抜け出すのが「他者」である。
という考え方に興味を持ち、読み始めたものの。
残念ながら全く書いてあることがわからなかった。私の力不足であるとは思うが。。
言語を対象とする哲学という分野だから仕方ないのかもしれないが、言葉の定義や成り立ちの話が多いし、複雑な事を更に複雑な言い回しで話すし、言葉がどんどん増えていくので、どんどんわからなくなってしまった。
また、抽象的な話が多く、実生活だとどうなの?とも思ってしまった。
こういう議論をし続けられる哲学者はすごいが、複雑な現象をなるべく短く簡易に説明する自然科学系学問を学んできた私にはちょっと相性が悪かった。
前半の50ページくらいまでは良かったのだが。。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年11月1日
- 読了日 : 2020年11月1日
- 本棚登録日 : 2020年11月1日
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