図書館でタイトルと作者の名前が目をひいて、なんとなく手に取りました。学生の頃、推理小説でお世話になった作家でした。
ウィルスを主題にしたパニック小説はいくつもありますが、この小説はウィルスの出自がちょっと変わっている。正直そこにこだわらなくてもなーという感じです。危機に対して、人がどのように立ち向かうのか、というところが面白いのですから。異常に意識が高い医者がでてきたりと、すこし興ざめです。
また、新型コロナを経た我々は、あまりに知識がつきすぎていて、いろいろな細かいところで違和感を感じてしまって没入できないのもマイナス点。作者のせいにするのは可愛そうだけど。
ムンクの叫びの絵がいくつも存在するという豆知識を得られたというのが一番の収穫かな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
パニック小説
- 感想投稿日 : 2021年3月2日
- 読了日 : 2021年2月11日
- 本棚登録日 : 2021年2月11日
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