問題解決力をつける本

著者 :
  • 三笠書房 (2008年11月29日発売)
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本棚登録 : 120
感想 : 15
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*問題解決力は、時代や環境の変化にも左右されない能力として、また広く人生全体に使える「より幸せになるための思考力と行動力」として、どんな資格の勉強よりも、最優先で取り組むテーマではないでしょうか。
*集めた情報から何を見出すか、何を考えるか、何を発信するか、そしてどう行動すべきかの示唆を導き出すことの積み重ねが「思考力」をつけるのです。でも最近、「調べてわかった気」になっている。「思考停止人間」が増えているように感じます。「ブーム」などは、その最たる例です。個人個人が自分で考え判断しているのなら、みなが同じ消費行動に走るはずがありませんから。いずれにしても、「考える力」の差が問題解決の差となり、稼ぐ力、ひいては生きる力の差になっていることは間違いありません。
*「コントロール可能なこと」に意識を集中する。
コントロール可能なこと、コントロールできないことを冷静に見極め、コントロール可能なところに意識をフォーカスしていけば、解決すべき問題が自ずと明らかになります。
*人間には、道がないから引き返す人と、道をつくる人の2種類がいます。問題解決で重要なのは、もちろん後者ですよね。
*問題発見力を高めるためには、多様な情報源にアクセスするとともに、自分の足で情報を収集する習慣をつけること、また情報を盲信しないことです。
*今や最新ニュースも含めて、ネット上であらゆる情報を入手でき、インターネットで検索すれば、あらゆる知識にアクセスできます。つまり、素人と専門家との情報格差は、昔ほど大きくなくなってきたということです。知識そのものの価値が今後小さくなるという仮説に立てば、情報量ではなく、そこから何を見出すかが重要になってくるということです。そこで、同じ情報からでも、他人より深いところの意味合いを洞察する力を磨くことが必要です。
*問題解決は、「問題を発見しよう」「問題を解決したい」という意識や欲求なしにはあり得ません。セレンディピティは、単なる幸運ではなく、問題意識を持って行動することで他人には見えないヒントやチャンスに気づくことなのです。
*ビジネスパーソンにとって、机上で問題解決の本を読んでわかった気になるだけでは、それは単なる「パズルゲーム」にしか過ぎません。現実の問題解決は、「実行」に神髄があるのです。
*「やっていること」は大差がない。なのに「結果」に大差がつく理由。
実は、やっていることなんて、実はみな大差がないというのが本当のところなのです。だからみんな、「そんなことは既にやっている」って言うんです。でも、「やっている」のレベルが違うんですね。本当に成果が出る「やっている」というのは、どこまで深く厳しく徹底的にできるかどうかなんです。どんなに素晴らしい解決策であっても、表面をなぞる程度の実行では効果は知れています。「徹底してやる」からこそ、効果が表れるのです。
*「思考」と「行動」の間には、次元が違うと言っていいほどの隔たりがある。
*真の問題解決能力とは「考えたこと」と「行動」を直結させ、「成果を出す」こと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自己啓発
感想投稿日 : 2018年5月20日
読了日 : 2018年5月20日
本棚登録日 : 2018年5月20日

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