戦国時代や幕末に比べて、南北朝時代は複雑でわかりにくい。太平記という古典はあるものの、現代的な小説は少なくて取りつきにくい。と思っていたら、ありました。北方謙三の「楠木正成」。彼の「史記」があまりに面白かったこともあり、こちらも読んでみました。
鎌倉幕府の世の中に不満はあっても、武士が幕府を倒すのではまた同じような世の中になる。そこで朝廷を中心とした新しい世の中を作ろうと夢見た、武士でも公家でもない、悪党の楠木正成。北方謙三の筆によって、キャラが立ち、ストーリーがスピーディーに活き活きと展開していきます。楠木正成、ハードボイルドです。
南北朝時代が少しわかった気になりました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2020年1月28日
- 読了日 : 2020年1月21日
- 本棚登録日 : 2020年1月28日
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