「即戦力」に頼る会社は必ずダメになる (幻冬舎新書 ま 4-1)

著者 :
  • 幻冬舎 (2009年9月1日発売)
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本棚登録 : 177
感想 : 27
3

魚屋業界初のサービス残業なし週休二日制を実現した
筆者による、会社のあるべき論の本。

この本を通して言われていることは、あくまで企業は個人
プレーではなくチームプレーだということ。
自分がどれだけいい打率で打とうが、チームが優勝しない
と意味がないし、給料も上がらないということを認識する
べきと説いている。

そのため、出来高制は個人の能力を最大限発揮する制度
であるにも関わらず、チームとしてのパフォーマンスを結果
的に下げるため、結果的にうまくいかないと言っている。

助けあうことをしないと、聞けば5分で終わる仕事がマニュアル
を見て考えて3時間かかることになる。それは、チームとして、
かなりの損失であるため、助けあうことに躊躇してはいけない。

ということは、自分の価値は、いかに他の人に利用されるか
ということ。自分のノウハウを可視化できないということは、
ノウハウを持っていないと同じだと筆者は言う。

筆者の言う、優秀な社員の3大原則は、
・成果を上げられる社員であること
・成果を上げる方法・プロセスを可視化できる社員であること
・成果を上げる方法を他の社員に教えられる社員であること
であるという。
この本の内容は、この点に集約されると思う。
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他の人のレビュー
http://www.msng.info/archives/2009/09/importance_of_growth.php
http://d.hatena.ne.jp/ikuo5710/20091008/1255020203
http://blog.goo.ne.jp/pluto_087/e/1dec406c6a598d0272ae55870bd582be
他にも結構多くのレビューがあった。
そういう本はきっといい本だと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マネジメント
感想投稿日 : 2010年11月17日
読了日 : 2010年11月17日
本棚登録日 : 2010年11月17日

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