菅義偉を語るために、政治家とは何か?
を突き詰めようとする。
多くを語らない 菅義偉を描くためには、
このような手法しかないのかもしれない。
まだ、終わっていないが故に、評価の基準も明確化しない。
しかし、貧しい田舎の中から、生まれそだったというのが、
菅義偉のアイデンティティとなる。
それを対比する、小沢一郎が、田舎出身で、田舎臭くないのが
よくわかって、情的でない男の姿が、見えて、
小沢の限界がよく見えた感じがした。
小沢一郎は、なぜ、小沢一郎なのか。
梶山静六という男に 師事し、野中広務に敵対する。
実に味のある 選択なのである。
自分の感情ではなく、日本のあるべき姿を明確化して
派閥、世襲に対して、批判をする。
そして、官僚を100%支配できる 手法とポジションを
田中角栄的に 見出していく。
菅義偉が、なぜ 安倍晋三を 総理にしたかったのか?
そのことが、縷縷と語られても、よくわからない。
著者は、小沢一郎を描けても、菅義偉を描くことができないのだね。
そんなことが、わかって、面白かった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
政治・選挙
- 感想投稿日 : 2018年12月30日
- 読了日 : 2018年12月30日
- 本棚登録日 : 2018年12月30日
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