推理小説 (河出文庫 は 13-1)

著者 :
  • 河出書房新社 (2005年12月21日発売)
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本棚登録 : 3296
感想 : 474
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なんとひねくれた人たちばかりが 登場するのだろう。
アンフェアーの篠原涼子とはちがった 雪平がいた。
17歳の少年を撃ってしまったことで、
バッシングにあった 雪平。
離婚され、子供からも 認められない。
美央は、人殺しの娘といわれて 学校でいじめられている。

事件を解決する能力は確かに高いが
家は 殆ど片付かず、ゴミだらけ。
殆ど眠らず 酒ばかりのんでいる。
眠る時は 全裸らしい。
刑事のパートナー 安藤は つきあいがいい。

推理小説を 実際に ひとを殺しながら 紡いでいく。
出版社に、警察に その小説を 3000万円で買えと言う。
愉快犯?なぜ、そのような 面倒なことをするのか?
推理小説家 久留米隆一郎とその後輩の ミステリ研の人たち。
最初は 脈絡なく 2人が殺されるが、
じょじょに ミステリ研にまで 殺人が及ぶ。
それで 犯人は 一体誰なのか?
雪平は やっと突き止めるが。

ひねくれた人たちとひねくれた推理小説。
アンフェアー リアリティ オリジナリティ センス。
なんとも言えない せつなさが 残ってしまった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 警察/司法
感想投稿日 : 2017年2月19日
読了日 : 2017年2月19日
本棚登録日 : 2017年2月19日

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