ラム&コ-ク (宝島社文庫 589)

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  • 宝島社 (2007年8月1日発売)
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感想 : 15
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礼と冴が 父親が同じの異母兄弟。
父親/新納壮一郎は 墓石屋で、中国に進出することを考え、
礼と冴に 中国語を勉強するようにと言う。
冴は、指を子供の頃に切り落とし、今はホストクラブにいる。
礼は、幼なじみの殺し屋兄弟の仲間で、牢屋にぶち込まれている。
父親の権限が強く 息子たちに、有無を言わせない威厳がある。

羅偉慈は、大柄なオトコで、短気、15年前に密航船で日本に渡る。 
林傑は、元警察官であったが、事件を起こして同じように日本に渡る。
羅偉慈と林傑は、瀬川と言うボスの高利貸し取り立て屋を15年ほどしている。
瀬川には、中国語を教える 大友翔子という孫娘がいた。

中国人、羅偉慈と林傑は、
呉富貴の情報に基づいて、瀬川の地下銀行のおかねをぶんどろうとする。
呉富貴は、翔子の元カレだったと思い込んでいる。
翔子の授業中に因縁を付けて、瀬川のおカネのあり場所を探ろうとする。

礼と冴は、それを防ごうとするが、
文体が独特で、比喩の言葉が多く、日本語らしからぬ日本語で、
綴られているが 読みやすく ときどき にやりとする。
羅偉慈は、クルマの中で翔子をレイプしようとして、ヒーターで
ちんぽを焼かれてしまうところは、まぬけそうである。
翔子はクレーンを動かしたいという思いに
礼は応えてやるのである。なんといっても、礼は翔子に気がある。
テンポの速い 物語だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 青春/恋愛
感想投稿日 : 2017年8月2日
読了日 : 2017年8月2日
本棚登録日 : 2017年8月2日

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