ハゲタカ DVD-BOX

出演 : 大森南朋  柴田恭兵  松田龍平  栗山千明  中尾彬  徳井優 
  • ポニーキャニオン
4.30
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感想 : 101
4

冒頭のナレーションは
『ジンセイに悲劇は二つある。
カネのない悲劇とカネのある悲劇』・・・

この言葉に 最初に引っかかった。
そして 松田龍平が言う
『カネは使うもんでしょ。カネに使われていたらおしまいだよ。』
カネが このドラマの主人公になっている。
本では感じられなかったものが 映像になると鮮明になる。

鷲頭政彦(大森南朋)は 三葉銀行 に勤めていた。
その上司が 芝野健夫(柴田恭平)。
(本とは設定がちょっと違う・・・。
5年前 小さな自動車の下請け工場の貸し渋りで その社長は死んだ。
鷲頭政彦は その後、銀行を辞めて アメリカにわたり・・・
投資会社 ホライズンの会社で 優秀な成績をおさめ・・・
今度はホライズン日本代表として 『日本を買い叩け』と指示を受け
日本に登場する。

いまは 銀行の不良債権をどう処理するかである。
芝野健夫は 不良債権を バルクセール しようとする。
ホライズン 日本代表は それを 買い叩こうとする。
1000億円の債権が 9億円で売られることになる。
債権の問題や政治家、ヤクザの絡んでいるものは 1円評価される。
(そうなんだよね。会社は 1円で売られる。)

老舗 西之屋の社長(宇崎竜童)は 旅館業の傍ら
ゴルフ場やビル建設をしていた。
そして、巨額の負債があった。
それが 三葉銀行からホライズンに 売り渡される。
鷲頭政彦は 宇崎竜童に ゴルフ場とビルは 債権で処理するが
旅館を残すには 2億円 持ってきたら、経営させる・・と条件を受ける。

結局 2億円は期限内に集めることができず
旅館 西之屋は 30億円で売り飛ばされる。

息子(松田龍平)にも 経営能力がないんだよ・・・と批判された
宇崎竜童は 電話にメッセージを残し・・・クルマにはねられる。
松田龍平のすねて 蓮っ葉な感じは絵になる。
宇崎竜童が 熱演した。

銀行のカネを貸すということで 経営者たちが自殺する。
長い間 日本で一番起こっている 「組織的暴力」のような気がする。
それが 妥当でないとすれば それは 『構造的暴力』だ。
このことが ピンと来たのだ・・。
あぁ。このことが もっと掘り下げられなくてはいけない・・・と。

会社再建 というテーマなので 自分の経験も含めて
非常に参考となった。

会社は生き物で 死にそうになっているのは
原因があり、それを切り替えるには 相当の覚悟が要る。
リセットして 新しく作り変えることができればいいが・・・
そうは行かない。

カリスマ経営者・・・が はびこることで
時代の流れに対応できない。
カリスマが いったので・・・過去に戻るしかない。

いまの アップルの快進撃をみて・・・
余計 時代とは 大きく変化していくものだ
と理解できる。
ipod iphone ipad・・・・・立て続けの商品は・・・・
使いやすさ がその中にある。

日本の企業はどうしたのだろう。
どこで 失速したのだろうか?
軽い 丈夫 がポイントで 使いやすさ・・・
が できないところに 問題がある。

鷲頭政彦(大森南朋)は 『資本主義社会で ルールに基づいて 
金儲けをして悪いのですか?』という。
それに答えることができない。

松田龍平に 栗山千明は 保釈金の2億円と
父親が奔走して 集めようとした 2億円は違うという。
どこが違うのだ・・・と。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 金融/銀行
感想投稿日 : 2013年10月22日
読了日 : 2013年10月22日
本棚登録日 : 2013年10月22日

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