今まで読んでみた経済関連の本とは真っ向から対立する立場で書かれた本。いかにも極論が書いて有りそうなタイトルだったので、別の立場を知る意味で読んでみた。
グローバル資本主義に乗っ取る形で経済政策を進めてきた韓国の実態についてデータを見ることができる。ただ、データの見せ方とかタイトルに合うように不自然な比較でごまかしているところも多い。気をつけて読めば、グローバル資本主義の先端で何が起きてるか手っ取り早く知る良書なのかも。
一方で日本についてケインズ主義に則った政策をとってこなかったから駄目なんだ、という。なぜかこちらについては避けられない資本のグローバル化について無視した観点で議論されている。基本的な論調としてはケインズ流に税金で公共事業、大きな政府、貿易への介入強化、などなど。
経済については分析はできても、政策を考えるのはずっと難しい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
経済
- 感想投稿日 : 2015年1月11日
- 読了日 : 2015年1月11日
- 本棚登録日 : 2014年12月16日
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