「円紫さんと私」シリーズ第3作。
シリーズで初めて、一つの話に一冊丸々使った長編。
推理小説としては珍しく、人の死が題材になるのは今作が初めて。
「私」の近所に住んでいた仲良しの女の子二人組。
高校の後輩でもあるその二人組の片方が、高校の文化祭を前に屋上から転落死する。
残された一方は抜け殻のような日々を過ごす・・・。
由緒正しい形式の推理小説。
助手役の「私」が物語前半で関係者や事件の状況をしらべ、探偵役の円紫さんが後半登場してさくっと解決する。
円紫さんと私の洗練されたやり取りが好きなので、二人の場面が少ないこの作品は正直今ひとつ。
ただ、仲良し二人組の残された一方の救いの物語としては、非常に心に残った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年5月26日
- 読了日 : 2013年5月25日
- 本棚登録日 : 2013年5月26日
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