男が女を盗む話: 紫の上は「幸せ」だったのか (中公新書 1965)

著者 :
  • 中央公論新社 (2008年9月1日発売)
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[ 内容 ]
『源氏物語』の主人公光源氏と紫の上は正式な婚姻関係を結んでいない。
光源氏による強引な掠奪によって二人の関係は始まり、このことは物語のその後の展開に大きな影をおとしている。
平安物語文学は『源氏物語』のみならず、『伊勢物語』『更級日記』などでも掠奪婚=「男が女を盗む話」を繰り返し描いてきた。
男はなぜ女を盗むのか、女はそれにどう対処したのか。
新たな切り口で千年前の物語が甦る。

[ 目次 ]
第1章 『伊勢物語』の嫁盗み(芥川段はどう描かれたか 芥川段はどう語られたか 背負われる女 男女のコミュニケーション 鬼と女 嫁盗みの失敗)
第2章 『大和物語』の嫁盗み(拒む女 身分違いの恋 女性拉致監禁事件 安積山段を読み直す)
第3章 『源氏物語』の嫁盗み(映画の中の描かれ方 若紫掠奪 紫の上は「幸せ」だったのか 移動させられる女たち 柏木と女三の宮)
第4章 嫁盗みの反転(『更級日記』竹芝寺縁起 笑話としての嫁盗み)

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[ 参考となる書評 ]

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 中公新書
感想投稿日 : 2011年4月1日
読了日 : 2011年4月1日
本棚登録日 : 2011年4月1日

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