[ 内容 ]
室町時代に中国から伝わり、日本人が夢中になった不思議な十枚の絵がある。
逃げた牛を牧人が探し求め、飼い馴らし、やがて共に姿を消す―という過程を描いた絵は十牛図と呼ばれ、禅の入門図として知られる。
ここでは、「牛」は「真の自己」を表す。
すなわち十牛図とは、迷える自己が、自分の存在価値や、人生の意味を見出す道程を描いたものなのだ。
禅を学ぶ人だけでなく、生きることに苦しむすべての現代人を救う、人生の教科書。
[ 目次 ]
序章 いま、なぜ、「十牛図」が必要か。「十牛図」が現代に問いかけてくるもの
第1章 牛を尋ね探す(尋牛)
第2章 牛の足跡を見つける(見跡)
第3章 牛を見つける(見牛)
第4章 牛を捕まえる(得牛)
第5章 牛を飼い馴らす(牧牛)
第6章 牛に乗って家に帰る(騎牛帰家)
第7章 ひとり牧人はまどろむ(忘牛存人)
第8章 真っ白な空(人牛倶忘)
第9章 本源に還る(返本還源)
第10章 町の中に生きる(入廛垂手)
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読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
幻冬舎新書
- 感想投稿日 : 2011年6月5日
- 読了日 : 2011年6月5日
- 本棚登録日 : 2011年6月5日
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