スキャンダルの明治: 国民を創るためのレッスン (ちくま新書 95)

著者 :
  • 筑摩書房 (1997年1月1日発売)
3.25
  • (1)
  • (0)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 17
感想 : 2
3

[ 内容 ]
明治十年代―高橋お伝や花井お梅の毒婦物語。明治二、三十年代―まむしの周六こと黒岩涙香の「万朝報」が報じた明治三大スキャンダル。
すなわち、「相馬家毒殺騒動」「淫祠蓮門教会」「蓄妾の実例」。
しかしそのセンセーショナルな記事の奥に、実は隠された「意図」を読みとることができないだろうか?
明治国家という「想像の共同体」を創る制度として、その共通の関心を担う国民を創る制度として、スキャンダル報道は機能していたのではなかったか?
「赤新聞」の報道にもうひとつの国民文化の形成を読みとる、スリリングな明治文化史。

[ 目次 ]
第1章 江戸の情報空間
第2章 毒婦たちのいた場所
第3章 「まむしの周六」登場
第4章 相馬家毒殺騒動
第5章 淫祠蓮門教会
第6章 蓄妾の実例


[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ちくま新書
感想投稿日 : 2010年8月16日
読了日 : 2009年2月28日
本棚登録日 : 2010年8月16日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする