[ 内容 ]
患者は病気を治すために薬を飲む。
医者は病状を良くするために治療をする。
その根拠は科学的であると考えられているが、実際には曖昧であることが多い。
なぜか。
科学的データにもとづく「平均値治療」が奨励されているとはいえ、臨床の現場では、すべてを科学で解決できるとはかぎらないからだ。
むしろ、患者のほうが非科学的な治療を望むことも多々ある。
科学的データか患者の声か、その狭間でジレンマに陥る医療は、進むべき道をどこに探したらよいのか?
本書では、現場の生々しい本音を紹介しながら、臨床医学の虚構を暴く。
医の根源を見つめ、科学的根拠も経験も踏まえた、よりよい医療を模索する試み。
[ 目次 ]
第1章 統計学が医学なのか
第2章 医学は芸術であった
第3章 医者は科学的根拠で治療しているか
第4章 人間的だからこそ科学ではない
第5章 医学を科学と誤解する人たち
第6章 患者は医療に何を求めるのか
第7章 健康食品と代替医療
第8章 医学をどう考えるべきか
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[ 参考となる書評 ]
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ちくま新書
- 感想投稿日 : 2010年8月29日
- 読了日 : 2010年1月5日
- 本棚登録日 : 2010年8月29日
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