[ 内容 ]
原子力発電、それは戦後日本にとって最高の電力システムだった。
再軍備ともつながるその魅力に多くの政治家は飛びついた。
いち早く原子力予算を成立させ、日本を原発大国にした中曽根康弘。
CIAと結びつき、総理の座を狙うために原子力を利用した正力松太郎。
ウランを外交戦略の要に据え、東奔西走した田中角栄。
権力者は原子の力を我がものにし、こんにちの日本を形作った。
戦後から連綿と続く忘れさられた歴史をいま解き明かす。
[ 目次 ]
第1章 「再軍備」が押しあけた原子力の扉(すべては逆コースから始まった;巣鴨プリズンで読んだ英字紙 ほか)
第2章 原発導入で総理の座を奪え!(主役は正力松太郎;CIAとパイプを持ち、マイクロ波通信網を構想 ほか)
第3章 資源と核 交錯する外交(新潟が生み出した田中角栄;原発の地元誘致のカラクリ ほか)
第4章 権力の憧憬 魔の轍「核燃料サイクル」(下北半島を日本有数の原子力基地に;使用済み核燃料再処理の壁 ほか)
終章 二一世紀ニッポンの原発翼賛体制(核武装を口にする孫世代の議員たち;核保有に等しい原発の存在 ほか)
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ちくま新書
- 感想投稿日 : 2014年11月23日
- 読了日 : 2013年8月21日
- 本棚登録日 : 2014年11月23日
みんなの感想をみる