しもべと犬 (幻冬舎ルチル文庫 け 1-3)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス (2008年8月18日発売)
3.56
  • (12)
  • (18)
  • (22)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 128
感想 : 14
4

【あらすじ】
警視庁の非公式な部署に属する刑事・奥村智重は、人間の細胞から作られた人型の「犬」と呼ばれる生命体・石凪信乃を与えられ、組むことに。自らが傷つけられることなどものともせず、危険の中に飛び込む信乃。「主人」である智重を恋い慕う信乃に、智重は冷たい。時には身体を繋ぎながらも、信乃は智重との距離に心を痛めているのだが…。

【感想】
『千流のねがい』にリンクしている特殊な設定は、志水ゆきさんの漫画『是』にも通じるところがあるでしょうか。
南総里見八犬伝の登場人物の名前を与えられた信乃(主である智重が拒否したので、名付け親は一水先生)の健気さがいっそ哀れなほどです。智重の過去もかなり痛いので引き分けかとも思いますが…
題材的にも本編はかなり重い感じですが、番外編(同人誌)ではラブラブな二人が見られます。体育会系新婚生活(笑)。
登場人物が多い上、あちこちに伏線が張り巡らされているので(番外編の分も含め)、最初は話についていくのが大変かもしれませんが、読み終わる頃にはすんなり頭に入ります。大丈夫。ノープロブレム。
《犬》の特性で嗅覚が鋭く、智重がカレーを作るとくしゃみをするくせに、鍋をかきまぜようとする信乃が可愛いです。

【番外編】(犬姫メインを除く)
『楽しみを希う心』(同人誌・残念ながら未読)
『主の処方箋』(同人誌)
『合同合宿』(同人誌)
『あの虹の色を。』(同人誌)
『Trick or Trick? Otherwise Sweet』(同人誌・残念ながら未読)
『チョコレートスキャンダル』(同人誌)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: BL(小説)
感想投稿日 : 2010年1月5日
読了日 : 2010年1月5日
本棚登録日 : 2010年1月5日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする