評論家・福田和也の恋愛指南書です。
「崇高な愛」といった欺瞞を退け、恋愛の独善性を正面から認めた上で、みずからの独善と相手の独善との間を架け渡すようなストーリーを自覚的に構築することが、著者の説く恋愛術だとまとめることができるように思います。
ここで説かれているような恋愛は、それこそ文学作品の中にしか存在しないのではないか、と考えてしまうのですが、単に私には無縁だというだけで、世の中にはこんな恋の駆け引きを楽しんでいるカップルもいるんでしょうか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
趣味・生活・人生
- 感想投稿日 : 2014年2月3日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2014年2月3日
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