「不立文字」「教外別伝」といわれる禅ですが、これまで禅僧たちはかぞえきれないほど多くのことばをのこしています。本書は、これらのことばを題材に、禅と人生についての考えをつづったエッセイです。
「悟り」の心理状態に脳科学的アプローチでせまる研究などにも言及しているのが特徴的といえるでしょうか。脳科学で明らかになるのは、しょせん脳のなかの出来事にすぎないのではないかという気もしますが、脳科学万能主義の時代にあっては、それらの成果をある意味で無節操に利用するのも「方便」ということなのかもしれません。
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カテゴリ:
宗教
- 感想投稿日 : 2019年10月2日
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- 本棚登録日 : 2019年10月2日
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