神様のメモ帳 (電撃文庫 す 9-4)

著者 :
  • メディアワークス (2007年1月10日発売)
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無気力高校生の藤島鳴海(ふじしま・なるみ)は、同級生の彩夏(あやか)に声をかけられ、彼女がアルバイトをしているラーメン屋を訪れます。「ラーメンはなまる」の若き女店主ミンさんと、店にたむろするテツ先輩、ヒロさん、少佐といったニートたちと交流をかさねていきます。

そんななか鳴海は、彩夏の兄のトシさんの背後に不穏な影が見え隠れすることに気づきます。彼が、「エンジェル・フィックス」という、最近になって若者のあいだで広まっている薬物にかかわりをもっているらしいのです。さらに彩夏の身にたいへんな出来事が起こり、その理由を知りたいと願う鳴海は、ミンさんとおなじ建物に暮らす「ニート探偵」を名乗るアリスという少女に調査を依頼します。

キャラクター設定などは、ライトノベルの定型的なものといってよいのでしょうが、学園周辺の日常的な出来事をえがいた作品ではなく、もうすこしシリアス寄りな印象で、現在では「ライト文芸」と呼ばれるジャンルに分類されるような内容です。ライトノベルの文法になじんだ読者なら、あまり戸惑うことなくたのしめると思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 少年向けライトノベル
感想投稿日 : 2020年8月22日
読了日 : -
本棚登録日 : 2020年8月22日

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