じぶんというもの - 金子光晴老境随想 (中公文庫 か 18-12)

著者 :
  • 中央公論新社 (2016年2月23日発売)
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感想 : 8
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私もこういう爺になりたいです。意外だったのは孫に結構デレデレなところ。私には当分望めそうもありませんが。「生きることの真意は、日常のごく卑近な、食べたり、着たりをゆったり味わうところにあり、重大そうにみえてることがかえって第二義的なこととよくわかっているのだが、さて。」「わずかにおもいあがった理想-冷静になって考えればまちがいであったかもしれないイデアのために生命を断つなどということはいかにそれがうつくしい行動などと銘うってみても私には、うつくしいなどとは感じられない。」みなさん、肝に銘じておきましょう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 随筆
感想投稿日 : 2016年7月16日
読了日 : 2016年7月16日
本棚登録日 : 2016年7月8日

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