さすがに野坂氏も年齢を重ねられて、少々丸くなられた感じがしないでもないのです。(大島渚監督をひっぱたいたシーンが忘れられません。)氏の本質であると私は思っているのですが、随所に優しさがうかがえました。私はそこが好きなのです。文学は「生」や「死」を見つめることにつながると思うのですが、氏の作品の底辺にはこの「生」と「死」が流れていると思います。 いっぽうで、氏にはもっともっと毒舌を吐いていただき、辛辣な文章を書きまくっていただきたいのです。
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カテゴリ:
思想関連
- 感想投稿日 : 2015年11月25日
- 読了日 : 2015年11月16日
- 本棚登録日 : 2015年11月25日
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