思っていたのとは違う内容だったが、良かった。期待以上! というわけではなかったけど。
宝くじで当てたお金を親友が盗んで姿を消した! というあらすじではあるがミステリー要素は無かった。小説の顔をした自己啓発書みたいな感じだった。『チーズはどこへ消えた?』のお金版みたいな。お金に関する名言がちょいちょい織り込まれている。
お金は人にとって身近な存在であるのに、人はお金のことをあまり知らない。実際この前見たテレビ番組で「平等院鳳凰堂の鳳凰像は一万円札に描かれている」という説明に「へぇ~!!」となった。
紙幣、硬貨として存在してはいるが、実はお金という概念は実体がなく(ATMや電子マネーを見ていたら確かにそんな気持ちにはなる)、信仰に近い。
生きていくにはお金が必要だけど、誰かとおいしい食事をとること、やってみたい習い事をすることなど何気ない幸せな生活を誰かとともに過ごすこと、信用できる存在がいることが大切なのではないか、ということがこの物語から伝わった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2018年4月28日
- 読了日 : 2018年4月28日
- 本棚登録日 : 2018年4月21日
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