テーマと表現手法のバランスが悪いと思った。
自殺という思いテーマだから、変化球でアプローチして目新しい興味をわかせ、読者に伝えたかったのだろうと推察するのだけど、、、重さの均衡っていうのが難題になったのかと思う。自殺者の心理を、ただ、つらつらと綴っていけば読んでるこっちが気が滅入るのは想像できるし、といって踏み込めが甘ければ作品の価値は無くなるし、結局この作品のようになんらかのインターフェースを用いて客観的視点でコントロールして描くのが無難なんだろうな。
そもそも、エンターテイメント向きの作家さんが狙うテーマじゃないんだろうし。
登場人物の誰一人にも、感情移入が出来ないお話でした。
読書状況:読み終わった
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2012年 読了
- 感想投稿日 : 2012年6月2日
- 読了日 : 2012年5月21日
- 本棚登録日 : 2012年5月21日
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