個々の知識人批判には内容にばらつきがある。竹田、加藤、橋爪、小浜ら団塊四天王については、著者自身も団塊の世代だからかなかなか読める。ついでに言うと著者も含めこの五人は、吉本隆明の思想を最も誠実に対象化し、それぞれ消化した論客たちでもある
それ以降はゴシップやら難癖成分が濃いが副島批判は完璧に正しいおまけに批判のしかたがいちいち笑えて大傑作
著者のメッセージはだいたい六章七章に集約されてるがこの前で挫折する確率も高そうだ。そしてもったいない。思い上がった知的大衆に突き付けたい本だが勢古節の本領は毒舌罵詈雑言だけじゃない。勢古の「挫折したインテリ」感が色濃く出てて他の本よりは内容の真情、誠実さが劣る印象があるが、しかしやっぱり名著だった
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
思想・哲学
- 感想投稿日 : 2010年12月28日
- 読了日 : 2010年12月28日
- 本棚登録日 : 2010年12月28日
みんなの感想をみる