男がいる、経理事務所を開き妻を持つやり手の男。どこにでもいる働き盛りの彼は有能ゆえに危ない橋も渡ってきた。普通と決定的に違うことは男の脳に機械と自身の肉体を操るチップが埋め込まれている火星軍兵士という点だ。
時間と次元を渡り歩き敵を追い詰めた男は果たして故郷の火星に戻るのか現代に留まるのか?
たとえ意図しない状況に翻弄されている身でも、その時の選択は己自身の意志による物だろう。
催眠洗脳や謀略煽動、それらの解決後の模範解答に刃向かう彼の選択はケリを着けたからこそ映えるものだ。
そのタフさは羨ましいが危うくもある。
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- 感想投稿日 : 2010年7月2日
- 読了日 : 2009年8月10日
- 本棚登録日 : 2009年8月10日
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