Kindle Unlimitedに含まれていたので、ちょっと気になって読んでみた。
感情を自分で自覚する事が大事、というのは、納得した。なんとなく、とか、感覚だけで捉えるのではなく、ちゃんと理解すること、自覚することが重要ってのは、他のことにも通じる話だよなぁ。感情も「今は自分がどういう状態なのか」を認識するのは、どこかに冷静な部分を持っておかなきゃいけない。そんなことができんの?って気もするのだけど、意識していけば俯瞰した自分を持ち続けることは出来るんだろうな。
それで感情をコントロールするのではなく、感情に流されないようにするってのは、出来るようになったらメリットが大きそうな気はする。もちろん僕は出来てないし、すぐに流されるし、しょっちゅうめんどくさくなって、死んだら楽だな、って思ったりしてるけど。
その「流されないようにする」ために「感情を自覚する」ために「冷静な部分を持ち続ける」って、簡単なことじゃないからなぁ。何度もトライする必要はありそう。「今、自分はどうなんだ」っていうのをトライし続ける感じかな。
あと、ブルチックの感情の輪は面白いと思った。自分の心の状態を自覚する、って理屈は分かったが、今この状態をどうやって名前をつけるか、ってのも大事だよねぇ。名前をつけられないと定義づけられないから、自覚しようにもぼんやりとしか自覚できない。だから、名前=定義づけるのにこの感情の輪はとても適切だと思った。ちょっと細かすぎる気はするけど、でも大雑把すぎるよりはいいかな。
後半の対談も、悪くなかった。そういう捉え方もあるのか、ってのが面白かった。恥とか罪とか、そういうのはルールや前提条件がある中で設定されるもんだ、ってのは確かにね。戦争中は人を殺しても罪にならないどころか英雄視されるからねぇ。どんな理由があろうと人を殺しちゃダメだと思うけど、これも社会的なルールに則った判断でもあるんだろうなぁ。
- 感想投稿日 : 2024年2月10日
- 読了日 : 2024年2月4日
- 本棚登録日 : 2024年2月10日
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