八雲も完結してしまった。
八雲が、あまりにも全てを自分で背負ってしまうのが心配で心配で。
晴香はあんなことになってしまうし。
どうしよう。どうしたら八雲は戻ってきてくれるのか、と。
みんなが八雲を追う中で美雪の過去も明らかになって、それは確かにあまりにも悲しいものではあったのだけど、だからってあそこまで歪んでしまった彼女に同情する気にはなれなかった。
石井刑事が最後までへたれで転んでいるのに、なんとなく救われた気がした。へたれとは言っても、芯までダメダメではなかったし。
晴香の気持ちが痛いほど伝わって切なかった。
それだけに、あのラストで本当によかった。
物語は完結でも、彼らが消えてしまったわけではない。
みんながそれぞれに道を進んでいてくれると信じられる。
これまで、ありがとう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2020年7月3日
- 読了日 : 2020年7月3日
- 本棚登録日 : 2020年4月29日
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