経済で読み解く織田信長 「貨幣量」の変化から宗教と戦争の関係を考察する

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  • ベストセラーズ (2017年2月25日発売)
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感想 : 12
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経済で読み解く『室町時代後期』くらいの方が相応しい内容

織田信長について、経済という切り口での深い考察があるかというと、それはありません。

単純に、第三者の信長評価を引っ張ってきて、それを経済という切り口で評価しているだけ。

読んでいて正直、前半は寺社勢力とマネーと中国大陸などの関係などが解説されていて、それはそれで新しい知識となるのですが、その前提を使って、織田信長に対しての深い洞察があるかというと、既存のフレームワークに織田信長の所業を乗せただけ、という感じ。

織田信長について学びを深めたいという人には、殆ど読む価値のない書物です。

ちなみに、織田信長について、書籍の本当に最後のほうに出てきますが、途中が、室町時代後期から信長登場に至るまでの事実をツラツラ書いているだけで、読むのに本当に疲れました。

そして繰り返しますが、著者の洞察らしきものはないと思います。経済のフレームワークに当てはめてオワリ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2018年1月20日
読了日 : 2018年1月20日
本棚登録日 : 2018年1月20日

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