平安から鎌倉まで。
藤原家が権勢をほしいままにするところからやがて武士が台頭する過程が細かく記述されている。
印象に残った点としては、源頼朝が築いた鎌倉幕府を「東の王権」と称し、同時に天皇を中心とする「西の王権」と並立するものであると繰り返し強調しているところだ。
藤原家➡平清盛➡源頼朝へと権力が移り、これ以降は武士の世になる、という直線的な見方で理解していたものだが、そう単純なものではなく、東西の権力が手探りで関係を作り、かつお互いを出し抜こうという綱引きを繰り返していたのかということが、これでもかというくらいに述べられている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史学
- 感想投稿日 : 2020年5月2日
- 読了日 : 2020年5月2日
- 本棚登録日 : 2020年4月19日
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