Fate/Zero(6)煉獄の炎 (星海社文庫)

著者 :
  • 星海社 (2011年6月10日発売)
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感想 : 86
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全六巻読了しました。

実は虚淵氏の作品にきちんと直接触れるのはまどかマギカを初としてこれが二つ目だったのですが、先に読んでいたマテリアル本で氏が「バランスファイター」と称されていたことが、これを読み終えてよくわかりました。
ガンアクションや格闘やレース、そして群像劇としてもその筋書きに悲劇や非情な描写が山のようにある一方、悲劇に終わらない王道な成長物語まで見事に描ききっている引き出しの多さには、本当に感服させられます。
登場人物の情が緻密に絡み合い、作用した結果として物語を展開させていく手腕は素晴らしいと思いました。

私自身アニメ放映をきっかけとして全巻読んでみたクチですが、もしWikipediaを始めとするネット上の情報だけでアニメ1期13話分以降の展開を知っている方がいらっしゃるなら、絶対にエア読書で知ったかぶるような真似はせず、原作を読んだほうがいいと思います。

「誰かが纏めた不正確な二次情報」に騙されないため、というのは勿論ですが、何より悲惨な末路を遂げるキャラの多くが、伝聞や箇条書きじゃ絶対伝わらないレベルで相当酷いことになってますから(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル・漫画
感想投稿日 : 2012年2月1日
読了日 : 2012年1月30日
本棚登録日 : 2012年2月1日

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