服は何故音楽を必要とするのか? ---「ウォーキング・ミュージック」という存在しないジャンルに召還された音楽たちについての考察 (河出文庫 き 3-5)
- 河出書房新社 (2012年12月5日発売)
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一冊を通して続く躁状態の文体と、聞き慣れないファッション界用語で読み辛さは否めない。ただ、同時期に行われていた講義のまとめである『アフロディズニー』の補完しあう関係にあるので、そちらが既読であればすらすらと読めるだろう。ビュロー菊地のメルマガ等でも書かれているように、菊地自身がパリコレに赴き、インタビューを慣行している後半が素晴らしく、この後半と前書きとあとがきだけでも読む価値はある。
この本は『アフロディズニー』『M/D』と並べて読まれるべき本である。それによって「ジャズとファッションにおけるモードとは?」という問題が「ウォーキング・ミュージックの禁則性」を媒介に視界が広くなるはずだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年12月16日
- 読了日 : 2012年12月16日
- 本棚登録日 : 2012年12月16日
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