下巻となり、物語が収束していくにつれ、主人公・栂遊星の個人的な物語へと傾いていくのは仕方がないのかなあ…と思いつつも、やはり上巻の稀有な流れをキープできぬまま終わっていったのは残念である。
とはいえ、中盤の安並風歌パノプティコン初陣は圧巻! 物語全体を貫く堅牢な文体が、場面ここに至りて高揚感を加え、さらに独特なテンションを生み出しているように思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エスエフ
- 感想投稿日 : 2012年3月4日
- 読了日 : 2012年3月4日
- 本棚登録日 : 2011年2月25日
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