青の炎 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2002年10月23日発売)
3.87
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  • (2001)
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本棚登録 : 15825
感想 : 1687
5

ブグログのあなたへのおすすめに、出てて、タイトル知ってるし、映画観た気もするけど、倒叙ミステリーとして、有名やから、更に古本屋で安く売ってるし、読んでみるか!で読むことに。(積まれてる本さん、ごめんなさい…一文長過ぎ、ごめんなさい…)

炎は温度の高さによって色が変化する。
思い浮かべる赤い炎というのは炎の中ではかなり低い温度で、炎は温度が低ければ赤く、高くなればなるほど青くなる。
青って、内面は、凄く熱くなっているんやけど、見た目は冷たい感じ(冷静)がして、何か赤より怖い。
本気で怒ってる時って、怒鳴るとかせず、逆に無口になるもんな。
まぁ、本作も怒りMAXなんや…

…完全犯罪なんてないもんな…
なんぼ、優秀だといっても高校生だし…
しかし、動機が、ツラい(T . T)
母と妹を守ること。これは最後まで、一貫してる。自分の事は二の次にして…

「犯人を助けてあげたい度」はダントツ一位らしいけど、分かる!でも、この感じだと、また、青い炎に…って気もしてくる。やはり、一線を超えるとあかんのかな…「山月記」を例にしてたけど…
一度火をつけてしまうと、瞋りの炎は際限なく燃え広がり、やがては、自分自身をも焼き尽くすことになる…

警察も弁護士さんも何もできないのなら、自分で!って思わせる世の中を変えたいと切に思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年1月8日
読了日 : 2023年1月8日
本棚登録日 : 2023年1月8日

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