私の研究室の先生の著書。
現代の情報化社会における理想の問題解決のあり方として、「コミュニティソリューション」というあり方を述べている本である。コミュニティソリューションは、「内発的発展」というあり方とも似ているらしい。
市場、政府の限界を示しながら、
コミュニティソリューションという問題解決のあり方を具体例(主にヒューマンサービスに関わるもの。コミュニティソリューションはヒューマンサービスを得意としているものらしい)を示しながら提示している。
また、本書に出てくる「弱さの強さ」という概念を説明する時に、ゲーム理論的な考え方が応用されている。ハーバードサイモンの「合理的選択モデル」の話やグレゴリーベイトソンの「学習モデル」の話とも関わってくる部分が多い。
また著者の「ボランティアーもう一つの情報社会」の話とも通ずる部分がある。
キーワードは、「ソーシャルキャピタル」「コモンズ(情報と関係性の共有地)」「「弱さの強さ」「相互信頼」「ボランタリー(自発的)」「フラジャイル」
5章の3編に書かれているコミュニティスクール構想を例にした話は、現在では話しとしては古くなっているものらしい(著者談)。
読書状況:積読
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カテゴリ:
社会イノベーション
- 感想投稿日 : 2010年8月26日
- 本棚登録日 : 2010年8月26日
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