2012年〜2016年を2012〜2014年の序奏と2015-2016年の展開に別けているが、基本的に当時の文章を時系列に沿って掲載しているだけに、当初の、習近平政権で改革、民主化が進むのでは無いか?と言う著者の期待が完全に裏切られていく様を再体験できる。それだけに、文章は冷静なのに、激烈である。
中国の脅威、中国というリスクは単に軍事力を拡大しているなどと言う表面的なモノでは無く、もっと根深いものであることが読み取れる。また、南シナ海への中国の進出も、習近平政権下で急速に進んでいるモノの、92年、江沢民時代の領海法制定や、それ以前にまで差から一貫して継続している訳であり、単に習近平の個人的野心に帰結させることは出来ない。
世界に中国と共存するすべがあるのかについては、知れば知るほど悲観的にならざるを得な良いのが正直なところである。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ハードカバー
- 感想投稿日 : 2018年10月14日
- 読了日 : 2017年3月11日
- 本棚登録日 : 2018年10月14日
みんなの感想をみる