雨月物語 大庭みな子の (わたしの古典シリーズ) (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (1996年8月20日発売)
3.67
  • (2)
  • (0)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 22
感想 : 4
5

古本屋で買った雨月物語
好きな作家、大庭みな子さんが現代語化したものだからもったいなくて、数年本棚に置いていた。
本棚に置いておいて、それこそもったいないことをした

まるで紙芝居の絵のように、ひとつひとつのお話が脳裏に焼きつく。
特に「青頭巾」は、極まる執着に憐れを感じた。執着は苦しいものだ。

「貧福論」の左内を見習い、お金に対する気持ちを改めようなどと思う自分に笑ってしまった。
ああお金持ちになりたい!”富貴への道は技術であり巧みなものはよく集めるが、下手なものは瓦を壊すよりかんたんに失ってしまうものだ”(145頁より)
そりゃそうだなあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 大庭みな子
感想投稿日 : 2014年7月27日
読了日 : 2014年7月25日
本棚登録日 : 2014年7月21日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする