瑠璃の風に花は流れる 海碧の賢者 (角川ビーンズ文庫 50-10)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2009年10月1日発売)
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本棚登録 : 58
感想 : 5
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前巻の最後で、リュウと激突して、目覚めなくなった芦琉ですが、その芦琉のそばで必死になっている緋奈に、黒嶺の皆さまがキツイ言葉を投げかけてて、緋奈にちょっと同情です。

緋奈の活躍で、なんとか芦琉は目を覚ましましたけど、なんか元の芦琉とは違う黒い芦琉もいるみたいだし、なんか暁槻の歴史もからんで、物語が怪しい方向に進んでいきそうです。

なんで紫洞も黒嶺も暁槻再興を目指すのか?
芦琉の「しるし」ってなに?
芦琉の母上は一度も出て来てないけど、何をしてるの?
リュウとホウオウはでてるけど、黒嶺の守護であるキリンはいったい?

とか、疑問が一杯です。
話を広げ過ぎて、ちゃんとまとまるのかも心配ですけど。

今まで、キャラたちの軽口が面白かったんですけど、この巻の特に最後の方なんか、無理に軽口叩いているって感じがして、なんか切ない。芦琉がこれからどうなるのか、あー気になる。

そういえば、この巻では、深波が最初しかでてなかったです。話が広がりすぎて、もはや深波も脇役になってしまったんでしょうか。緋奈の弟王子の水稀もなにやら黒い気配を醸し出してましたし、もしかして、深波VS芦琉じゃなくて、最後は水稀VS芦琉なんかなぁ。水稀って芦琉嫌ってますしね。
個人的には、水稀のような無邪気さにかこつけた残酷な子って嫌いです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 角川ビーンズ文庫
感想投稿日 : 2011年1月8日
読了日 : 2010年11月15日
本棚登録日 : 2010年11月15日

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